株式会社ファーマアシストは「高度薬学情報管理学寄付講座」(愛知学院大学薬学部)を今後 5年間に渡り支援することとなりました。

愛知学院大学薬学部「高度薬学情報管理学寄付講座」

(H30年度担当教員) 

臨床薬剤学兼担教授 山村恵子

[指針]

「高度薬学情報管理学」では高度薬学機能を有する「かかりつけ薬局」に必要とされる高度で専門的な薬学的思考を基盤とした、独創的で先駆的な医療薬学研究を推進・展開します

 

{薬局薬剤師が本研究で得られるチャンス}

①  基幹病院での研修機会があり、学会認定専門薬剤師の道が開かれます。

②  日常業務を行いながら臨床研究ができ、学会発表のチャンスが得られます。

 

[具体的な研究課題]

1)   専門的な薬物治療の継続的教育を目的とした研修プログラムの開発

☆基幹病院での高度な薬剤師業務の研修による認定薬剤師の取得

☆基幹病院でのチーム医療研修による在宅医療に必須の薬剤師業務を習得

 基幹病院での高度な薬剤師業務(ベッドサイド業務、NSTのラウンド、カンファレンス参加)の研修を行うことで専門的薬剤師業務の学びと在宅医療までの流れを習得します。成果として、薬局における専門的薬学管理の向上と在宅患者への対応・医師・看護職とのコミュニケーションを円滑にする効果が期待できます。本研修は目的別研修(がん化学療法、緩和、NST等)を選択でき、学会認定専門薬剤師の取得が可能となります。さらに、病院でのチーム医療を経験することで、処方の組み立ての情報源となる検査値・看護記録をトータルで読み取る能力を修得でき、訪問診療時は処方設計の段階で薬学的介入が可能になります。

2)病気の重症化を予防するために必要な知識と技能の開発・研究

☆体系的な服薬指導を行うための服薬指導テキストの開発と学会発表

☆Telephone Visit(電話訪問)による効果・副作用の継続的なフォローアップシステムの開発

服薬説明用資材の開発を行い、体系的な服薬指導を行うことで患者の服薬アドヒアランス向上に寄与し病気の重症化進展を予防する効果を評価します。特に、薬剤師の対応が必要とされる認知症患者やハイリスク薬服用患者への体系的な服薬指導が服薬継続率につながり、地域薬局の有用性を国民にアピールすることが期待できます。また、服薬が開始となった患者へのTelephone Visit(電話訪問)で効果と副作用の確認、さらには、患者の不安にこたえるという個々のニーズやライフスタイルに即した対応が薬剤師への信頼を高めることになります。

(研究成果は産学共同で学会発表・論文化し、エビデンスとします)