プレガバリン口腔内崩壊錠(OD錠)の服薬アドヒアランスに影響を与える服用因子に関する実態調査

1. 研究の目的および意義
プレガバリンは神経障害が原因の疼痛および線維筋痛症による疼痛の治療薬として広く使用されています。本剤の適用となる腰部脊柱管狭窄症の患者数は560万人と推測され、その多くは高齢者と報告されています。年齢が高くなると嚥下機能が低下し、通常の錠剤やカプセルが飲み込みにくくなり、その結果、服薬の継続にも影響が出てくることもあります。プレガバリンOD錠は口腔内で崩壊するため、少量の水でも飲みこむことが容易になります。一方、口腔内で溶解するため薬の味は時として服薬アドヒアランスに影響します。本研究ではプレガバリンOD錠の味や飲みやすさが服薬アドヒアランスに与える実態調査を行うことを目的とします。実態調査の結果はわかりやすい服薬指導に繋げるための有用な資料作成に貢献すると考えます。

2. 研究の内容および方法
(1)2021年6月1日~2021年7月31日までの期間で、このみ薬局に来局した患者様のうちプレガバリンOD錠が処方された患者様を対象として、味と服用しやすさの状況を調査します。

(2)保険薬局に管理されている調剤録および薬剤服薬歴をもとに、年齢、性別、処方薬、用法、用量、処方日数、使用期間、味と服用しやすさなどについて調査を行います。

3. 研究の参加とその撤回について
今回の研究では、保険薬局において、既に管理されている患者様の記録を使用させていただきます。研究の参加は患者様の自由意思であり、辞退されても不利な扱いをされることは一切ありません。この研究の対象となる方で、参加の辞退を希望される方はご連絡ください。

4. プライバシーの保護および個人情報の保護について
個人情報保護法に基づき個人情報の管理を行い、本研究で得られた個人情報は、本研究目的以外には使用されることはありません。個人情報の取り扱いには十分注意し、情報の紛失や本研究の参加者個人が特定されることを防ぐため、聞き取り調査データは、このみ薬局において、それぞれ、パスワードを設定したファイルに記録し、USBメモリに保存して、鍵のかかるキャビネットに保管します。そのため、第三者が直接参加者を識別できる情報を閲覧することはできません。

5. 研究結果の公表について
この研究で得られた成果は、学会発表や論文発表を予定しております。その際、個人を識別できる情報は一切含みません。

6. 費用の負担や謝礼について
この研究は、保険薬局において、既に管理している患者様の記録を使用させていただきますので、一切ございません。

7. 連絡先について
この研究のことで何かわからないことや心配なことがありましたら、いつでも、下記に記載されている薬剤師にお尋ねください。

研究責任者(薬剤師)加藤義章

連絡先電話番号:0568-48-0488 (ククル薬局北浦店)